北斗塾ブログ

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北斗塾FAQ 191:ナインボックスを使った部下指導:感情的側面の全容

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よくある質問191:ナインボックスの感情的側面の全容を教えてほしい。

解答191:FAQ191では、サブ(補完的なコンピテンシー)も含め、感情的側面の全容を紹介していきます。 
感情的な側面の最大の特徴は、営業職であろうと、本社スタッフ職であろう8つのコンピテンシーに違いはないということです。 「目標を達成したいという意欲」と「組織貢献への情熱」と「顧客志向」がメイン(核となるコンピテンシー)となり、「基本姿勢」、「変革の推進」などがサブ(補完的なコンピテンシー)となります。
それでは、感情的な側面のHigh/Medium/Lowの概念を説明します。

  1. 「方針や目標を理解し行動」では、会社、部門、部署の方針や目標を理解し、行動に秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、行動に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  2. 「社内外ルールに基づいた行動」では、社内外ルール(プロモーションコード、公正競争規約、社内規定、報告・連絡・相談)に基づいて行動に秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、行動に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  3. 「顧客志向」では、社内外の顧客に関心を持ち、顧客の立場や気持ちになって物事を考え、顧客に貢献しようとする姿勢に秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、顧客志向に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  4. 「変革の推進」では、現状を打破し、新しい考えを率先して推進している部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、変革の推進に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  5. 「目標を達成したいという意欲」では、目標の達成に向け、いつも真剣に取り組み、継続力があり、チャレンジを楽しむことに秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、意欲に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  6. 「あらゆる手段を駆使」では、自ら高い目標を持ち、諦めることなく、あらゆる手段を駆使することに秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、あらゆる手段を駆使に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  7. 「組織貢献への情熱」では、組織の成功のために、自分の時間、エネルギー、専門的知識・技術を快く使うことに秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、情熱に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  8. 「よく聴き積極的に発言」では、会議などで、重要な役割を担い、相手の話をよく聴き、積極的に発言することに秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、姿勢に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。

感情的な側面の特徴は、イベント(褒められた経験や怒られた経験など)でボックスが上にも下にも変化する特性があります。また、感情的な側面のすべての要素が同じボックスに入るわけではなく、ばらつきがあることを忘れないでください。

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