北斗塾ブログ

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北斗塾FAQ 190:ナインボックスを使った部下指導:感情的側面の概要

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よくある質問190:ナインボックスの感情的側面の概念を教えてほしい。

解答190:私は、「感情的な側面」を「目標を達成したいという意欲と組織貢献への情熱と顧客志向」と定義しています。
感情的な側面の最大の特徴は、営業職であろうと、本社スタッフ職であろう8つのコンピテンシーに違いはないということです。 「目標を達成したいという意欲」と「組織貢献への情熱」と「顧客志向」がメイン(核となるコンピテンシー)となり、「基本姿勢」、「変革の推進」などがサブ(補完的なコンピテンシー)となります。 FAQ190では、感情的側面のメイン(核となるコンピテンシー)を紹介しながら、感情的側面のHigh/Medium/Lowのイメージを持ってもらってから、FAQ191で、サブ(補完的なコンピテンシー)も含め、感情的側面の全容を紹介していきます。

それでは、感情的な側面のHigh/Medium/Lowの概念を説明します。

  1. 「目標を達成したいという意欲」では、目標の達成に向け、いつも真剣に取り組み、継続力があり、チャレンジを楽しむことに秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、意欲に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  2. 「組織貢献への情熱」では、組織の成功のために、自分の時間、エネルギー、専門的知識・技術を快く使うことに秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、情熱に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。
  3. 「顧客志向」では、社内外の顧客に関心を持ち、顧客の立場や気持ちになって物事を考え、顧客に貢献しようとする姿勢に秀でている部下(上位2割)はHighのボックスに該当し、平均的なレベル(中間の6割)であればMediumのボックスに該当し、情報に課題がある部下(下位2割)であればLowのボックスに該当します。

感情的な側面の特徴は、イベント(褒められた経験や怒られた経験など)でボックスが上にも下にも変化する特性があります。
また、感情的な側面のすべての要素が同じボックスに入るわけではなく、ばらつきがあることを忘れないでください。

尚、北斗塾FAQに対するお問い合わせは、北斗塾の『ホームページ』のお問い合わせフォームで、ご連絡ください。