北斗塾ブログ

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北斗塾FAQ 178:人に係る問題解決:概要

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よくある質問178:問題解決の手法(ツール)の中で、人に係る問題解決の概要を教えてほしい。

解答178:人に係る問題解決の手順も、現状分析(何が起きているのか?)、問題特定(問題・根本原因は何なのか?)、活動計画(何をすれば、問題・根本原因を解決できるのか?)の3つのステップで構成されています。 現状分析、問題特定、活動計画の順に注意点を紹介します。

1.現状分析(何が起きているのか?)

  • 現状分析とは、「問題解決に必要な情報を収集・整理・分析を行ない、現場で何が起こっているかを明らかにすること」と定義します。
  • どんな情報が必要なのかを問題解決のコツ(一人称・5W1H・数字)で考えます。
  • 現状分析に有効なツールである「ナインボックス」「情報収集チェックシート」や 自分への理解を深めるためのツールであるジョハリの窓」「ベルビンのチームモデル」「成功するマネージャーのハンドブック」を使うこともお勧めします。詳しくは、FAQ179~FAQ183で紹介します。

2.問題特定(問題・根本原因は何なのか?)

  • 「問題」とは、「あるべき姿と現状とのギャップ」と定義します。通常、問題に落とし込むことができれば、解決策(活動計画)を立てることが出来ます。
  • 問題は、その組織やその組織で働く人々が関与できることで、最終目標と密接に関連していることに限定することが重要です。
  • 「根本原因」とは、「問題を理解しただけでは、解決策を立てることのできない、の能力や考え方にかかわる障害」と定義します。
  • この障害を診断するためのツールとして「根本原因診断ツール」「関心度チェックシート」があり、これらのツールを使って解決策を立てることができます。詳しくは、FAQ184~FAQ185で紹介します。

3.活動計画(何をすれば、問題・根本原因を解決できるのか?)
活動計画の主語を1人称にし、Specific(具体的で)、Measurable(測定可能な)、Achievable(達成可能な)、Attractive(ワクワクする)、Relevant(最終目標と密接に関連している)、Time bound(期限つき)の活動計画を立ててください。
人に係る問題解決で最も重要なことは、人には感情があり、理論だけでは問題は解決しないということを認識することです。

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