北斗塾ブログ

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北斗塾FAQ 169:現場で役立つ問題解決の概要

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よくある質問169:現場で役立つ問題解決の概要を教えてほしい。

解答169:日本における管理者教育の現状をみると、管理職を目指す若手社員や新任の管理職のための研修プログラムをSystematically(体系的、組織的、計画的)に実施している企業は非常に少ないと感じています。時間をかけて企業の中で人材を育てていく余裕がなく、即戦力を外から獲得する方が手っ取り早いと考えている企業も多くなっていると感じています。しかし、よく考えてみると、即戦力と考えられる人材も、十分な管理者教育を受けていないのですから、将来のシニアマネジメントになる人材は多くないかもしれません。外資系の日本法人のシニアマネジメントだけでなく、日本企業のシニアマネジメントも、海外から招聘するしかない時代を迎えることを危惧しています。そこで、北斗塾ブログの新シリーズでは、今までお届けした68の投稿を整理・改定・追記するとともに、マーケティング関連の情報も追加し、「現場で役立つ問題解決と部下指導」をご紹介していきたいと思います。

新シリーズの第1回(169)では、問題解決の概要を紹介します。現場の問題を解決するために、あなたとあなたの部下全員が、「問題解決の手順」「問題解決のコツ」「問題解決の手法」の3つの要素を理解し、使いこなせるようになる必要があります。

まず初めに、「問題解決の手順」を説明します。「問題解決の手順」は、考案者により微妙に違いがあるように見えますが、現場で使うためには、Plan/Do/Seeの手順がシンプルで一番良いと思います。特に、90日サイクルでPlan/Do/Seeを回すのがベストです。 現場の管理職が、「問題解決の手順」の重要性を上手く部下に理解させていないと、部下は、まず初めに「See(振り返り)」を軽視し、「Plan(計画)」と「Do(実行)」を単純に繰り返すようになり、最終的には、「Plan(計画)」も軽視するようになり、いつも慣れ親しんだ「Do(実行)」を繰り返すようになります。こうなってくると、業績の改善や部下の成長は、全く期待できなくなります。

次に、Plan/Do/Seeの手順の真ん中に位置する「問題解決のコツ」説明します。長い間、現場の管理職(支店長や所長)の活動計画と活動結果を見て、コンスタントに成績の良い営業所と低迷している営業所の間で問題解決の考え方に違いがあることに気づきました。私は、この考え方の違いを「問題解決のコツ」と呼んでいます。

最後に、「問題解決の手法」を説明します。現場にあった問題解決の手法(ツール)を使えば、今まで気づいていなかった現状分析や問題・根本原因の特定ができるようになりますので、一度使って頂ければ、これから紹介するツールの良さが分って頂けると思います。新シリーズでは、「ナインボックス」を使った人に係る問題解決(部下指導)だけでなく、「SWOT分析」 を使った組織や製品に係る問題解決もご紹介させて頂きますので、ご期待ください。


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