北斗塾ブログ

一般社団法人神戸北斗塾の塾長のブログです

北斗塾FAQ 170:現場で役立つ問題解決のコツ

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よくある質問170:問題解決のコツを教えてほしい。

解答170:Plan/Do/Seeの手順の真ん中に位置する「問題解決のコツ」を説明します。長い間、支店長や所長の活動計画と活動結果を見て、コンスタントに成績の良い営業所と低迷している営業所の間で、問題解決の考え方に違いがあることに気づきました。私は、この考え方の違いを「問題解決のコツ」と呼んでいます。これから4点紹介させて頂きます。

  1. なるべく1人称で考えてみる。 「若手営業マンのセリングスキルが低い」という視点で問題解決を行なうと若手営業マンの問題となるが、「営業管理職である私は、部下の若手営業マンのセリングスキル向上のためのコーチングが上手くできていない」となると、私の問題となります。いつも1人称で考えることが出来る人は、シニアマネジメントのポジションにつく条件のひとつを満たしていると言えますが、1人称で考えることのできない人は、シニアマネジメントを望まない方がよいと思います。
  2. なるべく5W1Hで考えてみる。 計画立案の3つのステップにおいて基本となる考え方で、何時(When)、誰が(Who)、何処で(Where)、何を(What)、何故(Why)、どのように(How) の6つの疑問詞の英語頭文字で示されており、5W1Hが不明確のまま「現状の分析」を進めていくと、曖昧な「問題の特定」となり、最終的には、毒にも薬にもならない曖昧な「活動計画」になってしまいます。 5W1Hを意識して問題解決を行なうと「計画立案」の精度が飛躍的に向上します。
  3. なるべく多くの数字を使って現状を表現する。 「販売目標の未達成」では、達成率99%も49%も含まれてしまいます。99%では、ほんの少しの改善で目標の達成が見込まれますが、49%では、抜本的な改革が必要です。また、「部下のモチベーションを上げることが出来ていない」では、すべての部下の問題なのか、一部の部下の問題であるかがわかりません。
  4. なるべくポジティブ考えてみる。 問題解決を行う上で、解決できない理由をいくら並べても、一歩も前に進みません。物事を前向きにとらえ、可能性のある最大限の結果を期待する姿勢が重要です。

 

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