北斗塾ブログ

一般社団法人神戸北斗塾の塾長のブログです

北斗塾FAQ 182:人に係る問題解決:ベルビンのチームロールモデル

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よくある質問182:コーチングの秘訣の中にある「ベルビンのチームロールモデル」について詳しく教えてほしい。

解答182:EB日本チームディレクターのアキコさんのブログから、「ベルビンのチームロールモデルの解説を引用させて頂きます。
メレディス・ベルビン(Meredith Belbin)はチームワーク理論の第一人者のひとりです。主著『Management Teams: Why they succeed or fail』(1981年)で、彼は成功するチームの基本的な要因を明確に示しました。
理想的なチームには8つの役割(後に1つを追加)を担う人が必要なのだそうです。
1.PLANT:創造力があり困難な問題を解決できる人
2.RESOURCE INVESTIGATOR:外交的で熱中しやすく、好機を探る人
3.CO-ORDINATOR:優れた議事進行者で、明確な目標を示し意思決定を促すことBelbinができる人
4.SHAPER:挑戦的で、精力的に障害に立ち向かっていける人
5.TEAMWORKER:協調性があり、もめごとを避けるタイプだが、人の話をよく聞き築き上げる人
6.IMPLEMENTER:有能で頼りがいがあり、アイデアを実行に移せる人
7.COMPLETER:勤勉で誠実な仕事を納期通りに行う人。また自分や他者の誤りや手抜きに厳密な人
8.SPECIALISTP:特定分野の知識やノウハウをもつエキスパート
9.MONITOR Evaluator:優れた戦略的判断力持つ人

私が、ベルビンが凄いと思うところを3点紹介させて頂きます。

  1. 担うべき役割には、Team-Role Contribution(チームへの貢献)として他人に認識されるときと、Allowable Weaknesses(許される弱み)として他人に認識されるときがあることを示唆しています。
  2. 9つの役割には、上下はなく、9つの役割を網羅しているチームが求められることを強調している。
  3. 今までいろいろな方と仕事をしてきて、この9つの役割のどこかに当てはまる方が非常に多いという印象を持っています。(現場の感覚にフィットしている)

そこで、この9つの役割の記述を、役割として捉えるのではなく、キャラクターとして捉えると、部下指導並びに自己開発に使えると考えました。他人にフィードバックを求めることにより、自分のキャラクターが何であり、どんな強みと弱みがあるのかが理解することが出来ます。Team-Role Contribution(チームへの貢献)とAllowable Weaknesses(許される弱み)は、コインの裏表の関係ですので、弱みを無くすことはできませんが、弱みを意識するだけで、弱みに制限をかけることができますし、Team-Role Contribution(チームへの貢献)に磨きをかけることで、強みが光り輝き、相対的に 弱みを見えづらくする方法もあります。

尚、私は、Team-Role ContributionとAllowable Weaknessesを合わせて「チームへの貢献(キャラクター)」と呼び、北斗塾(ボランティア活動)の塾生一人一人にキャラクターをフィードバックしています。

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