北斗塾ブログ

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北斗塾FAQ 109:ナインボックスを使った部下指導 前篇:現状分析:感情的側面とは

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よくある質問109:ナインボックスの感情的側面の概念を教えてほしい。

解答109:まず初めに「部下指導における感情的な側面」の定義について紹介します。私は、「部下指導における感情的な側面」を「目標を達成したいという意欲と組織貢献への情熱」と定義しています。営業マンであれば、「目標を達成したいという意欲」と「組織貢献への情熱」がメインとなります。

次に、営業マンを例に、感情的な側面のHigh/Middle/Lowの概念を説明します。

1.「目標を達成したいという意欲」を例にすると、会社で決めた目標の達成に向け、真剣に取り組むことはあるが、大きな障害に遭うと取り組みが減弱することもある部下をMiddleとすれば、自分が価値を感じることは努力するが、会社で決めた目標の達成に興味を持たないこともある部下はLowとなり、会社で決めた目標の達成に向け、いつも真剣に取り組み、継続力があり、チャレンジを楽しむことができる部下はHighのボックスに該当します。

2.「組織貢献への情熱」を例にすると、上司やチームメンバーに一定の興味を持っているが、就業時間内であれば、上司やチームメンバーの成功のために、専門的知識・技術を快く使うことができる部下をMiddleとすれば、上司やチームメンバーにあまり興味がなく、上司やチームメンバーの成功のために、自分の時間、エネルギー、専門的知識・技術を使うことが少ない部下はLowとなり、上司やチームメンバーに興味をもっており、上司やチームメンバーの成功のために、自分の時間、エネルギー、専門的知識・技術を快く使うことができる部下はHighのボックスに該当します。

3.「会社や上司に対するロイヤリティ(献身的な言動)」を例にすると、社や上司に対するロイヤリティはある程度持っているが、状況によっては、日和見的な言動を取る部下をMiddleとすれば、会社や上司に対して、距離をおき、時に、批判的な言動を取ることもある部下はLowとなり、会社や上司に対するロイヤリティが高く、献身的な言動を取る部下はHighのボックスに該当します。

感情的な側面の特徴は、イベント(褒められた経験や怒られた経験など)でボックスが上にも下にも変化する特性があります。

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