北斗塾ブログ

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北斗塾FAQ 195:ナインボックスを使った部下指導:ボックス④の部下指導

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よくある質問195:ボックス④の部下の指導方法を教えてほしい。

解答195:ボックス④の部下の指導法を紹介します。

  • ボックス④の部下には、理論的側面(知識・スキル)と感情的側面(意欲・情熱)の両方に課題がありますが、理論的な側面を上げるコーチングを支持的に行うことを最優先にしてください。まずは、与えられた業務を普通にできるプレイヤーに育ててから、感情的側面のコーチングに移ってください。
  • 理論的側面の8項目のコンピテンシーの中から部下の弱みを3つ選びます。次に、その3つを弱みに選んだ理由を部下の言動レベルで部下に説明し、改善の重要性を部下に理解させてください。そして、改善プランは、経験値の低いボックス④の部下に考えさせるのではなく、一番成功確率の高いプランを上司であるあなたが考え、部下に具体的に指示し、部下に成功体験を持ってもらうことが重要です。成功体験を持てば、指示されなくても自ら進んで行なうようになります。ただし、指示する時は、なぜ私があなたにこの事を指示するのか(意図)を説明してから、指示するようにしてください。
  • 特に、現在の仕事以外で豊富な経験を持つ年上の部下の場合、ボックス④にもかかわらず、支援的なコーチングを行なうケースが見られますが、若手と同様に、理論的側面を上げるコーチングを支持的に行うことが重要です。ただし、指示する時は、他のメンバーがいない場所で、言葉遣いは丁寧に指導してください。
  • また、営業職に関してコメントを加えると、上司は、ボックス⑦④①の若手の部下と同行することが多過ぎるので、同行回数を減らし、ボックス③⑥⑨の部下の同行回数を増やすようにしてください。そして、ボックス⑦の部下を含め、理論的側面の低い部下を対象とした勉強会のリーダーは、必ず上司であるあなたが半分以上行なってください。理論的側面の低い者同士で勉強しても意味がありません。あなたが、部下の理論的側面の成長を観察し続けることが重要です。

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