北斗塾ブログ

一般社団法人神戸北斗塾の塾長のブログです

北斗塾FAQ 135:コーチング:必要な知識:ジョハリの窓

f:id:ichiro-kikushige:20180825110008j:plain

 よくある質問135:コーチングの秘訣の中にある「ジョハリの窓」について詳しく教えてほしい。

解答135:「日本の人事部」ホームページの中に、ジョハリの窓について以下の記述がありましたので、ご紹介します。

1955年に米国で開催されたセミナーの席上、サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト(Joseph Luft)とハリー・インガム(Harry Ingham)が共同で発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」という考え方を、のちに、提唱した二人のファーストネームを組み合わせて「ジョハリの窓」(Johari window)と呼ぶようになりました。このモデルは日本でも普及し、近年はコミュニケーションの促進や能力開発、キャリアカウンセリングの一環で、自分への理解を深めるためのツールとして活用されています。
ジョハリの窓」のコンセプトでは、下図のように自分自身を、四角の枠とタテ・ヨコの格子で仕切られた四つの領域――“窓”に見立てます。タテの格子は自己について自分が知っている領域と知らない領域とを、ヨコの格子は自己について他人が知っている領域と知らない領域とを、それぞれ隔てるものと考えます。

  • 「開かれた窓」自分も他人もわかっている部分公開された自己(open self)
  • 「気づかない窓」自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己(blind self)。意外な長所や短所、思いがけないクセなど
  • 「隠された窓」自分は認識しているが、他人には知られていない部分。隠された自己(hidden self)。コンプレックスや過去の失敗、トラウマなど
  • 「閉ざされた窓」自分も他人も気づいていない部分。誰にもまだ知られていない自己(unknown self)

自分の中の四つの領域を示す窓のうち、「開かれた窓」を広げることがスムーズなコミュニケーションや能力開発・能力発揮につながると考えられています。では、そのためにはどうすればいいでしょう。
まず、タテの格子を下方向に押し下げること――つまり自分のことをもっと周囲に語って(自己開示)、他人が知っている領域を広げることと、同時にヨコの格子を右側に動かすこと――つまり他人から自分に対する率直な指摘を受けて(フィードバック)、自分が認識していなかった自分に気づくことが必要です。
ジョハリの窓」のフレームワークでは、自分自身が「気づかない窓」を開き、周囲に「隠された窓」を受け入れてもらうことにより、対人関係における成長と自己開花が促されるのです。

続いて、北斗塾の塾生のエントリーシートに書かれた「ジョハリの窓」の解説も併せて紹介します。
<1期生>自分が知っている自分と他人が知っている自分を、4つの窓(開放、盲点、秘密、未知)に分類し、他人との関係を通して自分への気づきを促すモデルであり、コミュニケーションを円滑にするための自己分析に用いられる。自分を分類することによって、主観的に見た自分と客観的に見た自分を見比べることができる。自己開示によって盲点・秘密領域を小さくし、開放領域を広げていくことが対人関係の進展や自己理解などにつながる。
<2期生>ジョハリの窓は心理学やコミュニケーションの在り方について用いられるフレームワークです。他者に対して自分をどのように開示し、どのように隠しているかを示します。コミュニケーションを円滑にするには、『開かれた窓』とされる自分自身も他者も知っている自分の領域を広げることが肝要です。それには、自身は他者へ自己開示し、また他者からは自身についてフィードバックを貰うことで開かれた窓の領域を広げることができます。

尚、北斗塾FAQに対するお問い合わせは、北斗塾の『ホームページ』のお問い合わせフォームで、ご連絡ください。