北斗塾ブログ

一般社団法人神戸北斗塾の塾長のブログです

北斗塾FAQ 112:ナインボックスを使った部下指導 前篇:問題特定:関心度チェックシート

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よくある質問112:関心度チェックシートについて、詳しく教えてほしい。

解答112:FAQ110で、根本原因とは、「問題(あるべき姿と現状とのギャップ)を理解しただけでは、解決策を立てることのできない、人の能力や考え方にかかわる障害」と定義でき、この障害を診断するツールとして「関心度チェックシート」があることを紹介しました。

FAQ112では、「関心度チェックシート」を詳しく説明します。「関心度チェックシート」の関心項目と詳細は、株式会社オリエンタルランドにてディズニー研修のプランニングや講師を務め、CS向上で大成功を収めるディズニーランドの人材育成を手がけてきた福島文二郎さんの「ディズニーの教え方」からお借りしました。

関心項目は、複数存在し、人それぞれですし、関心の強さも、人それぞれです。また、関心項目を表に出すタイプの人もいれば、隠すタイプの人もいますが、関心項目が仕事に与える影響は大きいと感じています。
上司として、部下個々に関心項目が違いますので、まず何にどれくらい関心があるのかを推察する必要があります。
すべての部下が、昇進や給料が最大の関心事だと考えるのは危険です。また、すべての部下が飲み会が好きなわけでもありません。個々の部下の関心が何なのかを注意深く推察しながら、その関心事と仕事上の課題がどう結びつくかを部下に説明し、部下に理解してもらえば、部下は、意欲的に仕事上の課題達成に励んでいくことになります。

例えば、将来、営業管理職には興味はなく、本社スタッフに関心がある部下の場合、営業所内のオピニオンリーダーの管理を任せ、そこからの情報を支店全体や本社へ配信したり、本社スタッフの同行を依頼したり、本社プロジェクトのメンバーに推薦などすることによって、感情的側を上げることができると考えます。また、家族・プライベートに関心が高い部下の場合は、訪問軒数(長い時間顧客訪問を強いる)ではなく、訪問インパクトを高める方法、例えば、セリングスキルの改善やMSの活用やメールの活用などを真剣に考えてもらうのもよいと思います。

部下の関心事と仕事上の課題のリンクする点が多ければ多いほど、部下は、楽しんで仕事をすることが出来ますので、上司は、部下の関心と仕事上の課題のリンクする点を積極的に探してみてください。

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